鎚起(ついき)とは?




叶エ雅堂

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次に鎚起についてです。

順を追って基本の制作方法を説明します。

まず薄い銅板を金鋏(かなばさみ)で丸く切り材料とします。
何をどの大きさで作るかによって
板の厚みと丸の大きさを決めます。
だいたい鎚起で使う銅板の厚みは1.0〜1.5_です。

薄いとはいえ、このままでは硬いので
コークスやガスバーナーで銅が真っ赤になるまで熱します。
熱した後すぐに水に入れて冷まします。
鉄は赤く熱いうちでないと柔らかくありませんが、
銅や銀は一度熱すれば冷めても柔らかいままです。

さあ、いよいよ叩き始めます。
最初に砂袋などの若干硬めで窪みのあるものの上で、
内側になる方を木槌(木製ハンマー)で
同心円状に打っていきます。
すると平らな銅板が浅いお皿状のかたちになります。

一通り叩くと銅が加工硬化を起こし、変形しにくくなります。
無理に硬化した銅を叩いても思ったように動きません。

そしたら、また真っ赤になるまで熱し、また冷まします。

次は「上がり盤・木台」という欅の切り株に
鉄の棒でできた「当て金(あてがね)」という道具を差し込み、
当て金の先に皿状になった銅板を引っかけて作業します。

今度は金鎚に換えて
当て金と金鎚で銅板をはさみ込むように叩きます。
このとき中心に近い位置から
切り口に向かって徐々に絞り込みます。
だんだんと切り口付近には銅板のシワが現れ始めるので、
シワが重ならないように切り口まで回転させながら叩きます。

シワができることによって
銅板の口径が縮まり、高さが増し、切り口が厚くなります。
かたちは皿から鉢のようになります。

また銅板が硬くなるので、上記の作業を繰り返します。

およそ一回の工程で縮まる口径は10〜20_。
延びる高さは5〜15_。
厚みは0.1ミリも変わりません。
(材料の大きさ、叩き方によってかなり違いますが…)

つまり、
浅いかたちを作る時は少ない工程で済みますが、
深いかたちや切り口の小さなかたちを作る時は
工程を繰り返す回数は多くなるのです。


また回転体ではない変形のかたちを作る時は、
材料取りも、叩き手順も変わります。
他にも量産する回転体のものはヘラ絞りを用いたり、
複雑なかたち、大きなかたちには
溶接、接合を取り入れたりするのも鍛金、鎚起の特徴です。

以上、
長い説明にお付き合いいただき、ありがとうございました。

m(_ _)m




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